クレジットカードの券面をよーく見てみると何やら色々なことが書いてあることがわかると思います。サイト管理人が学生時代にはじめてクレジットカードを手にした時は、正直、まったく意味が分かっていませんでしたし、分かろうともしませんでした。
それでも使っていけたので、実際問題、細かいことは知らなくてもさほど支障ないのかもしれませんが、やっぱり知っておいた方が何かと助かると思います。以下は、学生に人気の三井住友カードの券面です(こちらは旧券面となっており、現行の券面とは異なりますのでご注意下さい)。これを参考にクレジットカード券面の見かたを紹介したいと思います。左が表面で右が裏面です。ちなみに、三井住友カードの場合、カード裏面の顔写真は選択制となっています。
正確に言うとカード内に埋め込まれているICチップの接続端子です。決済端末にカードを差し込んだ際に端末内の接続部分に接することで、端末とICチップとの間でデータのやり取りを行います。
全てのクレジットカードにICチップが付いているとは限りませんが、付いているクレジットカードは、カード情報の読み取りが困難なため偽造が難しく、安全性が高いと言われています。通常、店舗で使用する際は、サインの記入を求められますが、ICチップ搭載のICカードを利用する場合、サインではなく、暗証番号の入力を求められることがあるということを知っておくとよいでしょう。
ただ、クレジットカードがIC化しても、店舗側がICカード対応端末を設置していない場合は、従来どおり、磁気ストライプ&サインでの決済となるため、ICカードの利点を生かすことができません。特に日本では加盟店の決済端末のIC化が遅れていると言われています。※ヨーロッパでは2010年にIC対応がほぼ完了しています。
なお、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて、国内加盟店の決済端末のIC化を進めていくようですので、もうしばらくすると大半の加盟店の決済端末がICカード対応されるはずです。
あと余談ですが、ICカードには接触型ICカードと非接触型ICカードがあります。ICチップが搭載された一般的なクレジットカードは接触型ICカードで、決済端末に差し込んで使用するのに対し、非接触型ICカードは、ICチップとアンテナがカードに埋め込まれている(見た目には分からない)タイプのものをいい、決済端末に近づけて使用します。非接触型ICカードにはSuicaやnanacoなどがあります。
クレジットカード表面中央付近に刻印されている番号。最も大事な記載事項の1つで、ネット通販を利用する時などに使用します。以下、ちょっとした豆知識。知らずとも不便はありません。
カード番号の桁数は14桁から16桁あり、国際ブランドにより異なります。
なお、最初の6桁が発行者識別番号と呼ばれており、これによりイシュア(発行会社)を特定することができます。また、7桁目から最後の1桁の手前までが個人毎に付された番号になります。
カード番号の最後の1桁は、カード番号が正しいか否かを判別するためのコードで、特定のアルゴリズムにより付されています。
クレジットカードの有効期限。大概は『月/年』の順に記載されていますので記入の必要がある際は要注意。
カード会員名がローマ字表記されています。カード到着の際は、申込の際に記入したとおりに刻印されているか確かめておくことをおすすめします。
提携している国際ブランドのロゴマークです。アクセプタンスマークとも言います。冒頭のサンプル画像のクレジットカードの場合は、VISAと提携しており、VISA加盟店であれば、どのお店でも使用できることが分かります。国際ブランドには右のようなものがあるほか、中国銀聯(ぎんれん)、Discover Card(ディスカバーカード)があります。
カード裏面にある署名欄です。サインパネルと言ったりもします。カード到着後、すぐに自筆でサインを記入します。サインは、漢字でもローマ字でも構いません。未記入のまま不正使用されると補償されないことがありますので注意しなければなりません。店舗利用の際は、署名欄に記入したサインと同じものを伝票に記入する必要があります。
もっとも、サイト管理人の経験上のことですが、実際にクレジットカードを利用する際に、伝票に記入したサインとカード裏面のサインをしっかり確認している店員の姿を見たことはほとんどありません。
不正利用のリスク軽減のために設けられた番号で、クレジットカードの会員番号とは異なります。裏面に記載されることが多いですが、アメックスのように表面に記載されることもあります。桁数は3桁から4桁。アメックスが4桁で他は3桁。
ネット通販などオンライン決済の際に入力を求められることが多いので、覚えておくとよいでしょう。セキュリティコードが付されていないクレジットカードもあるようですが、今どきそのようなカードは少なくなっていると思われます。
なお、セキュリティコードが不正利用のリスクをどのように軽減してくれるか分からないという方も多いと思いますので、簡単に説明します。磁気ストライプには、券面記載のセキュリティコード情報が入っていないため、スキミングでカードデータを抜き取られてしまった場合でもセキュリティコードが守られているため、ネット通販などでの悪用が難しくなるということです。
このロゴは、海外のATMネットワークブランドです。冒頭のサンプル画像の場合は、『PLUS(プラス)』とありますが、PLUSのATMネットワークを利用してキャッシングができるということを意味します。PLUSのほか『Cirrus(シーラス)』などがあります。PLUSはVISA、CirrusはMastercardのブランドです。
磁気ストライプは会員番号や有効期限など重要情報が記録される大事な部分。加盟店で利用する際には、ここをカードリーダに通してカード情報を読み込ませるため、磁気ストライプに損傷が生じると、クレジットカードが使えなくなる恐れがあります。そのため、磁気ストライプに傷をつけたり、クレジットカードを磁石などに近づけないようにしなければなりません。
最終更新日:2017年8月30日