大学生のためのクレジットカード基礎知識

HOME>基礎知識>

クレジットカードの仕組み-PR-

クレジットカードでお金の支払いができるって聞いたことがあるけど、どうしてそんなことが可能なの?手数料とか取られるんじゃないの?といった疑問をお持ちの方のために、どのような仕組みでクレジットカードのサービスが提供されているのか、できるだけ分かりやすく説明したいと思います。

[目次]

持ち合わせの現金が足りなかったらどうしますか?

飲食店でお腹いっぱいご飯を食べ、いざ会計という時にお金が足りないことに気が付いたらどうでしょう。ないものは払えませんが、まさか食い逃げするわけにもいかないでしょう。捕まれば、警察に突き出されて前科一犯になってしまうかもしれません。嫌ですね。

まずは、正直に財布を忘れてしまったことを店主に告げるところから始まると思います。誠実に話せば、忘れてしまったこと自体は許してくれると思います。しかし、代金を免じてもらえるわけではありません。

では、代金はどうすればいいでしょう。

身内などに連絡してお金を持ってきてもらえればいいですが、第三者に頼めない場合は、自分で解決するしかありません。では、後で必ず払うことを伝えればそれで済むでしょうか?無理ですね。どこの誰かも分からないお客との口約束など信用されるずもありません。せめて、一筆書いた上で学生なら学生証を置いていくか、せめてコピーを渡す必要はあるでしょう。

そこまでしても信用してもらえないケースもあろうかと思いますが、とりあえず、そうした形で話が付けば、後は家にお金を取りに行くなり、ATMで引き出すなどして代金を払うだけ。話は丸く収まります。

こんな時、クレジットカードをお持ちであれば話は簡単です。カード払いする旨を伝え、お店の人にカードを渡します。その後、カードの有効性確認と本人確認(サインか暗証番号)を行って問題なければOK。現金を払わなくてもお店を出ることができます。

現金が足りないことで一瞬冷っとするかもしれませんが、クレジットカードを持ってさえいれば、厄介なことにならずに済むのです。

※クレジットカードが使えるのは加盟店に限られるので、クレジットカードを持っていれば、何の心配も要らないという訳ではありません。また、クレジットカードの加盟店であっても、国際ブランドの違いで使用できない場合もあります。

関連ページ:国際ブランドの知識と選び方

目次へ戻る

お金を払わずに店を出られるってどういうこと?

クレジットカードがあれば、お店で現金を払わずに済むというのは、どういうことでしょう。クレジットカードがどういう仕組みで成り立っているのかが分かれば、その辺のカラクリは分かります。具体的に説明しましょう。

クレジットカードをお持ちの場合、お店の人に渡し、サインを記入するか暗証番号を入力すれば、お金を払わずにお店を出ることができると書きました。本来はお客がお店に対して代金を払うべきなのに、払わずに店を出られたのは、カード会社がお客がすべき支払いを一時的に肩代わりしてくれたから。

お店からしてみれば、お客から代金をもらうのも、カード会社からもらうのも、同じお金ですからどちらでも構いません。もっとも、カード払いの場合、カード会社からお店に支払われるのは、代金から手数料を差し引いた残りの金額ということになりますので、お客が本来払うべき食事代金から数パーセント差し引かれた残りがお店に払われることになります。

どうしてそのようなまどろっこしいことをするのかって思うかもしれませんが、この仕組みは、三者(お店・お客・カード会社)にとって都合がいいからです。

カード会社にしてみれば、お客からお店への支払いの間に入ることで、お店からの手数料が入りますし、お客は、カード会社に立て替えてもらえる上に、利用分の1%前後のポイントがもらえます。大きなお金を持ち歩かなくて済むというメリットもあります。ネット通販という視点で見れば、銀行振込や代金引換と異なり、手数料を払うことなく代金の支払いができるというメリットもあります。

お店にしてみれば、現金以外の支払い方法をお客に提供できるばかりでなく、現金を扱わずに済むので会計がシンプルになり、ミスの可能性を減らすことができます。また、現金の取り扱いを減らせるということは、従業員による盗難があった場合の被害を軽減できるというメリットもあります。

と言うように、それに関わる全ての人にとって都合のいい仕組みになっているため、クレジットカードは世界中の人に支持され、普及拡大していったのだと思います。

目次へ戻る

利用~支払い(返済)までの流れ

基本的な仕組みはこれまでの説明で大体理解できたと思いますが、カード払いの後の流れについて簡単にまとめたいと思います。

クレジットカードは、カード毎(カード会社毎)に締め日と支払日が決められています。一括払いという金利手数料の掛からない支払い方法のみを利用した場合、締め日までの1カ月間に利用した分全額を支払日にまとめてカード会社に支払う形になります。

支払いは銀行口座からの口座振替(自動引き落とし)が基本。カードによっては、コンビニ払いなど他の支払い方法を認めているものもありますが、基本は口座振替になります。

なお、支払日の何日か前までには、ご利用明細書が発行されるので、詳細を確認することができます。また、締め日までに利用した分でも加盟店からカード会社への請求が締め日よりも後になった場合、翌支払い日以降の支払いになります。

例えば、三井住友カード デビュープラスの場合で見てみましょう。口座振替用の金融機関にもよりますが、前々月16日~当月15日(締め日)までの1カ月間のご利用分を当月10日に支払うことになります。

他でも書いていますが、関連する注意点をひとつ。支払い日までには、カード請求分以上の残高を銀行口座に用意しておくこと。残高不足で引き落とし不能となると、信用情報に傷がついてしまいます。これを繰り返すと、強制退会や更新拒否、場合によっては、他のクレジットカードを申し込む際にも影響を与えますので十分ご注意下さい。クレジットカードは利用者の信用に基づいて発行されます。信用がない方には発行されません。

目次へ戻る

補足

今回書いた記事の補足です。

使い方次第で手数料が掛かる場合がある

1回払いや2回払いだと金利手数料は掛かりませんが、3回以上の分割払いやリボ払いを利用すると手数料が掛かります。※リボ払いの場合は、使い方次第では金利手数料が掛からないケースもあります。

カード業界には様々なプレーヤーがいる

先の話の中には、カード会社とカード会員(お客)、お店(加盟店)しか登場させませんでしたが、カード社会を支えるプレーヤーには、国際ブランドや決済システムを支える通信会社などいくつものプレーヤーが存在します。カード会社も通常は、イシュアと呼ばれるカード発行会社とアクワイアラと呼ばれる加盟店管理会社の二社(一社で両方やる場合もある)が一つの取引にかかわっているのが普通です。

目次へ戻る

最終更新日:2018年9月28日

ページトップへ