買ったモノが壊れたり、盗まれたりするのは残念なことですが、クレジットカードに付帯しているショッピング保険を活用すれば、被害を軽減することが可能です。現金払いや口座振込みといった支払い方法にはないクレジットカードならではの強みです。
もっとも、全てのクレジットカードにショッピング保険が付いているわけではありませんが、学生が作るような学生専用カードや学生でも作れる一般カードにもショッピング保険が付いているケースは少なくありませんので、カード選びの際のひとつの判断材料にしても良いかと思います。
ショッピング保険への理解を深めるために大事な点を9つにまとめました。
カード払いで購入した商品が火災、破損、盗難といった事故により損害を受けた場合に被害額を補償してくれる保険をショッピング保険と言います。ここでは、ショッピング保険と言っていますが、呼び方はカード会社によって以下のように様々。意味するところは全て同じです。
補償額その他補償内容はクレジットカード毎に異なりますが、保険そのものの基本構成はどれもほぼ同じで、以下の点についてチェックしておけば問題ありません。
年会費が高額になるに連れて補償額も高額になる傾向にありますが、学生に人気のある年会費無料のクレジットカードの場合は年間50万円~100万円が一般的。補償額は高いに越したことはありませんが、先にリストアップしましたように、見るべき項目は補償額だけではありませんので、補償額さえ高ければいいというものでもありません。
被害額のうち補償されない額を免責額と言います。例えば、カード払いで購入した2万円のものが盗まれて、補償を受けることになった場合、免責額5,000円の場合は、差引き15,000円分の補償のみ受けられ、免責分は補償を受けることができません。免責額は低ければ低い程いいということになります。なお、免責額は高くても1万円が限度のようです。
ショッピング保険の補償期間は、カード払いで購入した日から一定日数となっていますが、クレジットカード毎に大きく異なります。100枚程度のクレジットカードで調べてみたところ60日~180日と最大で3倍もの開きがありました。補償期間90日が一般的のようです。
クレジットカードで購入したモノ全てが、ショッピング保険で補償されるわけではありません。対象外となるものがあって、それらは、各社規約で示していますので、興味のある方は、直接規約に当たってみて下さい。なお、対象外とされるケースが特に多いものを以下例示しましたので、参考までにご覧下さい。
ひとつ前では、ショッピング保険の対象外となるモノを例示しましたが、ここでは、ショッピング保険の対象とならない主な事故例についてとりあげたいと思います。もっとも、各ショッピング保険により異なる部分もありますので、規約の中でよく目にするものを以下例示します。
ショッピング保険付きのクレジットカードはあまたありますが、中には『支払い方法』によって保険適用の有無を分けているケースがあります。よく見られるのは、国内利用分について『リボ払い』、あるいは『分割払い』で購入した場合に限りショッピング保険を適用するというものです。
この種の制限は、主に年会費無料あるいは年会費の安いクレジットカードに時々見られます。この制限がある場合、皆さんが日ごろ利用している一括払いではショッピング保険の補償は受けられませんのでご注意を。なお、このような場合でも海外利用分については、支払い方法の制限を設けていないケースがほとんどです。
カード払いで購入したモノについてショッピング保険の適用を受ける際には、いくつかの書類などが必要になりますが、中でも購入時のカード利用控えが必ず必要になります。捨ててしまいがちですので大事に保管しておくことをおすすめします。また、事故が起きてから一定日数のうちに連絡するする必要がありますが、多くは45日以内としているようです。
ショッピング保険付きのクレジットカードでどれを選ぶかということを学生という視点で考えると、年会費は無料あるいは条件付き無料ということが基本になるでしょうから、その場合、ショッピング保険は50万円から100万円程度になります。
その上で、免責額が低くで、補償期間が長いカードを探せばいいことになります。例えば、イオンSuicaカードなどは補償額50万円ですが、補償日数が180日とべらぼうに長く、免責額がゼロということでおすすめ。補償額が高い方がいいという場合は、三井住友カード デビュープラスなどがおすすめ。