「ビュー・スイカ」カードは、Suica機能付きクレジットカードの最もスタンダードな一枚。ビューカード機能のほか、SuicaやJR東日本の共通ポイント『JRE POINTカード』機能がセットされた多機能カードです。
さらには、オートチャージ機能やSuicaチャージで1.5%ポイント還元などSuica付きクレジットカードのオーソドックスな特典・機能はもちろん、Suica定期券も装備可能。大手鉄道会社の有名カードということもあり、学生からの支持も上々です。
「ビュー・スイカ」カードは、Suica付きクレジットカードのスタンダードカードですので、Suica関連の機能は全て網羅しています。
Suicaは電車やバスの乗り降り(運賃精算)、コンビニや駅売店など加盟店でのお買い物に利用できるJR東日本のICカードです。PASMOをはじめ、その他の交通系ICカードとの相互利用が進んでいるためJR東日本管内だけでなくほぼ全国的に利用できます。
他のSuica付きクレジットカードと差別化する上で注目すべき機能がSuica定期券機能です。定期券とクレジットカードが1枚になりますので、財布やカードケースがスリムになります。この機能が付いているのは、「ビュー・スイカ」カードのほか、JRE CARDなど全五券種になります。
ただ、五券種あると言っても、金利手数料が掛かるリボカードだったり、年会費が高いゴールドカードだったりなど、一般学生にとって手の出しづらいカードが多い中、格安年会費(税込524円)で持てる「ビュー・スイカ」カードは貴重な存在と言えるでしょう。
オートチャージは、チャージの煩わしさを解消してくれる便利な機能。自動改札を通過する際にSuica残高が設定額を下回っていた場合に、自動的にクレジット決済によるチャージを行ってくれます。
オートチャージを行うか否かを判定するSuica残高、または、オートチャージする際のチャージ額は1,000円から1万円の範囲で1,000円単位で設定可能。設定は駅にあるATM『VIEW ALTTE』で行えるほか、モバイルSuicaをご利用の方はスマホで行うことも可能です。
「ビュー・スイカ」カードには、右のロゴマークが目印のJR東日本の共通ポイント「JRE POINT」が適用されます。
まずは、基本的なポイント付与について。カード利用1,000円(税込)毎に5ポイント(ポイント還元率0.5%)が付与されます。また、JRE POINTカード機能が搭載されていることにより、アトレやビーンズ、グランデュオといったJRE POINT加盟店でクレジット払いを利用すると、税抜100円毎に1ポイントが別途加算されます(ポイント還元率1.5%)。
なお、JRE POINT加盟店でカード提示の上、『現金払い』をすると税抜100円毎の1ポイントのみ付与されます。
ポイント有効期限は、ポイントを獲得、利用した日から2年後の月末まで。有効期限内に獲得・利用のいずれかがあれば、自動更新されるため、実質的には期限なしと言えるでしょう。普通に利用している分には、期限切れで失効することはないと言っても過言ではありません。
ポイントの使い道は、Suicaへのチャージ(1ポイントからOK)はもちろん、Suicaグリーン券への交換も可能。また、JRE POINT加盟店やショッピングモールサイト『JRE MALL』での買い物に利用できるほか、JRE POINT WEBサイトで、ポイント数に応じた各種商品と交換することも可能です。
VIEWプラス対象商品・サービスを利用するとポイント還元率がアップします。特にモバイルSuicaをご利用の方で、SuicaチャージやモバイルSuicaによる定期券やグリーン券の購入が多い方にはかなり大きなメリットとなります。
「ビュー・スイカ」カード会員限定のサービスという訳ではありませんが、「ビュー・スイカ」カードをJRE POINTの会員サイト『JRE POINT WEBサイト』に登録した上で、右のロゴマークのあるお店でSuicaを利用すると、税込100円または200円毎に1ポイントもらえます。
「ビュー・スイカ」カードからチャージしたSuicaなら、チャージで1,000円に付き15ポイントもらえる上に、対象店で利用すればSuica利用でもポイントがもらえるので、ポイントの二重取りが可能です(還元率2.0%~2.5%)。
主なポイント対象店は、公式サイトで確認できますが、KIOSKやNewDaysなどの売店やコンビニ、立ち食いそば、イトーヨーカドーなどがあります。
なお、「ビュー・スイカ」カードのようなクレジット一体型のSuicaでなくても、記名式のMy SuicaやSuica定期券などでも同様のサービスを受けられます(無記名のSuicaカードは不可)。
従来は、ビューサンクスポイントというポイントプログラムが適用されておりましたが、2018年6月28日以降、JRE POINTに移行しました。ポイント還元率に変更はありませんが、1000円に付き2ポイント(5円相当)から1000円に付き5ポイント(5円相当)付与へと変更され、1ポイント当たり1円相当となったため、ポイント価値が分かりやすくなりました。
また、2年だったポイント有効期限は、先にも記したとおり、有効期限到来前の獲得・利用があった場合に自動更新されるようになり、より貯めやすくなりました。
なお、既存会員の方で、JRE POINTカード機能が付いていない場合、有効期限が2018年8月以降の方より、JRE POINTカード機能搭載の更新カードが届きます。
従来 | 2018年6月28日~ | |
---|---|---|
ポイント制度 | ビューサンクスポイント | JRE POINT |
ポイント付与 | 1,000円に付き2ポイント | 1,000円に付き5ポイント |
有効期限 | 獲得月から2年後の月末 | 獲得・利用した月から2年後の月末。期限内に獲得・利用があれば、全てのポイントが自動更新。 |
何でもそうですが、勢いで申込をすると失敗したり、あとになって後悔することがあります。できるだけそうならないようにするには、他のカードとの比較検討がおすすめです。かと言って、沢山のカードと比較検討するのは、時間の無駄。似たようなカードと比較することで、自分にとってより良いカードを見つけることが可能になります。
今回は、同じビューカードから発行されているJRE CARDと比較してみたいと思います。両者の共通点のうち最も大きなものと言えるのが、Suica定期券が搭載可能だということ。それ以外の部分で両者にどのような違いがあるかを明らかにすれば、どちらが自身に適しているかが分かると思います。
なお、Suica定期券機能は不要で、年会費を掛けたくないという方は、イオンSuicaカードを検討してみることをおすすめします。
カード | 「ビュー・スイカ」カード |
JRE CARD |
|
---|---|---|---|
年会費 | 本カード | 税込524円 | 税込524円 初年度無料 |
ETCカード | 税込524円 | ||
Suica | オートチャージ | 可能 | |
Suica定期券 | 搭載可能 | 搭載可能※JRE CARD(Suica定期券付)のみ | |
ポイント | プログラム | JRE POINT | |
ポイント還元率 | 0.5% | ||
Suicaチャージ還元率 | 1.5%還元 | ||
JRE CARD加盟店利用時 | 1.5%還元 | 1.5%還元 | |
JRE CARD優待店利用時 | 3.5%還元 | ||
その他 | 旅行保険 | 海外旅行保険/国内旅行保険 | |
割引 | 駅レンタカーの基本料金/JR東日本ホテルズの宿泊料金など |
表にしてみると両カードに大きな違いはありません。強いてあげるなら、券面デザインと初年度の年会費、JRE POINT優待店で使用した際のポイント還元率と言った部分が大きな違いと言えます。
券面デザインは好みがあろうかと思いますが、その他の部分、初年度年会費とJRE POINT優待店で利用した場合の還元率は、JRE CARD有利と言えます。お得度からするとJRE CARDを選ぶべきという結論になろうかと思います。ただ、券面画像を見た限り、JRE CARDはかなり地味な印象なので、デザインで選ぶなら「ビュー・スイカ」カードの方がいいのではないかと思います。
※JRE CARDは、①Suica・定期券なし、②Suica付、③Suica定期券付の三種類から選べます。
年会費は多少掛かりますが、Suica定期券機能が欲しいという学生におすすめ。Suicaチャージで還元率が1.5%になる点も◎。
カード名称 | 「ビュー・スイカ」カード | |
---|---|---|
年会費 | 本カード | 税込524円 |
ETCカード 希望者のみ |
年会費:税込524円/発行手数料:無料 | |
最短発行 | 1週間 | |
国際ブランド | ||
申込資格 | 日本国内にお住まいの18歳以上の方で電話連絡が可能な方。 ※高校生は不可 ※未成年者は親権者の同意が必要 |
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発行会社 | 株式会社ビューカード |
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最終更新日:2021年7月7日