大学生のためのクレジットカード基礎知識

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クレジットカードを複数枚持つ理由

クレジットカードを2枚、3枚と複数持つ意味が分からないという方は少なくないと思います。特にクレジットカードに出会ったばかりの大学生など学生にとっては、そもそもクレジットカードを作る必要性や意味が分からないというケースも多いでしょうし、ましてや、それを何枚も作るということは理解し難いことかもしれません。

クレジットカードを複数持つ理由は人それぞれという部分がありますが、ここでは、サイト管理人の経験などを元に書いてみたいと思います。ちなみに、私自身は、この記事を書いている2017年7月時点で5枚持っています。ゴールドカードは一枚もありませんが、年会費無料に拘っているわけでもありません。個人的にはちょっと多すぎという印象で、できれば3枚くらいが理想です。管理が嫌なので、クレジットカードに限らずあまりモノを持ちたくないのです。

それでは、前置きが長くなりましたが、クレジットカードを複数持つ理由について考えてみたいと思います。

理由その1 限度額が足りない

クレジットカードには限度額があって、限度額の範囲でしかショッピングに利用することができません。限度額は信用に応じて個々に決められますが、学生の場合は10万円とされることが多いようです。限度額10万円というと、1ヶ月5万円(大体です)の計算になります。

1ヶ月5万円で足りるという人もいれば、足りない人もいるでしょう。足りない場合は、限度額を増やす目的でクレジットカードをもう一枚作るわけです。そうやって、クレジットカードは増えていきます。

ちなみに、限度額はカード会社が勝手に?増やしてくれることもありますし、頼めば増やしてくれることもあります(入会後すぐは無理)ので、限度額が不足するからと言って、必ずしも新しいクレジットカードを作る必要があるわけではありません。

理由その2 万が一に備えて

限度額オーバーや何らかの理由で使おうと考えていたクレジットカードが使えなかった場合、予備のクレジットカードがあると助かります。

想像してみて下さい。飲食店で会計の際に、何らかの理由でカード認証が得られず、支払いができなかったとしたら・・・。予備のクレジットカードか手持ちの現金があればいいですが、なければ大変なことになります。下手をすると無銭飲食で警察に通報されてしまうことにもなりかねません。このようなことは、滅多にある話ではありませんが、全くないと言い切れるものでもありません。

サイト管理人にも何度か経験があります。ゴルフ場で料金を支払おうと思っていたら、クレジットカードがエラー。結局、他のクレジットカードで払えたので事なきを得ましたが、当初支払おうと思っていたクレジットカードに、国民年金の年払い(二人分)の請求が二重に行われていたため、限度額をオーバーしていたのです。

また、家族旅行でホテルで4泊し、チェックアウトの際にカード払いをしようとしたら、やはり限度額オーバーで払えず。他のクレジットカードで払いましたが、一枚しか持っていなかったとしたら大変なことになっていたでしょう。4泊の前に別のホテルで5泊していたために、限度額が足りなくなっていたのです。

というように、万が一に備えて複数のクレジットカードを持つことは、カードライフを送るうえでは重要になってくると思います。もっとも、いざという時のために現金を常に用意しておけば、そのような事態になっても問題ないかと思いますが、いつ生じるか分からない事態に備えて多めの現金を持ち歩くのも、どうかと思います。

ちなみに、クレジットカードが使えなくなる理由は、限度額オーバーだけではありません。失くしてしまったり、盗まれてしまうこともあるでしょう。また、扱いが雑で磁気部分が壊れてしまうこともあるでしょう。そんな時、予備のクレジットカードがあれば助かります。

また、国際ブランドによっては使えないお店もあったりします。VISAやMaster Cardなら大半のクレジットカード加盟店で使えますが、JCBはVISAやMaster Cardほど海外には強くありません。JCBのみ一枚というのでは、海外ではちょっと不安です。そういう意味で、海外へ行く時はJCBをメインにしたとしても、サブとしてVISAなどを持っていれば安心して旅行を楽しむことができます。

理由その3 特徴や用途に応じて使い分ける

クレジットカードにはそれぞれ特徴があって、一枚で万能というクレジットカードは正直言ってありません。それぞれの特徴を活かした使い方をしようとしたり、用途に応じて使い分けしようとするとクレジットカードの枚数が自然と増えていってしまうのです。

例えば、サイト管理人の場合、メインにポイント還元率の高いクレジットカードを使用していますが、メインだからといって一枚で事足りるという訳ではありません。nanacoチャージやSuicaチャージにはそれぞれ別のクレジットカードを利用していますし、仕事用にはそれらとは別のクレジットカードを使用しています。一枚のクレジットカードでは、機能面で無理があるので使い分けているのです。

学生の場合、クレジットカードに不慣れでしょうから、最初のうちはネット通販や携帯料金の支払いなど、用途範囲は狭いと思いますが、慣れていくうちにだんだんと色々なケースで使用する機会が増えていくと思います。そうしたとき、別のクレジットカードの方がメリットがあるといったことが分かってくると、新しいカードが欲しくなってくるのです。

クレジットカードには、ポイント還元率だったり、ポイントの使いやすさや有効期限、付帯保険の充実度などそれぞれ強み・弱みがあります。その辺の違いが分かってくると、だんだんと使い分けが可能になっていきます。使い分けがカード枚数が増える原因にもなるのですが、それぞれのクレジットカードの旨みを享受できるようにもなるわけですから、カード枚数が増えることが悪いこととは一概には言えません。

サイト管理人の使い分け

サイト管理人は、できるだけクレジットカードを持たないようにしています。一枚で済むなら一枚にしたいと思いますが、そうもいかないので仕方なしに複数持っているといった方が正確かもしれません。それは、クレジットカード以外のものでも同じです。ものを必要以上に持つと管理が面倒になるからです。衣類にしても箪笥を占領してしまいますし、本なんかもいちいち買っているとキリがありません(電子書籍という手もありますが、どうも馴染めません)。

という訳で、クレジットカードをあまり作らないようにしていますが、必要に応じて作ったり解約したりしています。当記事執筆時点(2017年7月)では5枚です。内訳を書いてみます。

リクルートカードプラス

リクルートカードプラス

高いポイント還元率(2.0%)が魅力。メインカードです。ネット通販や公共料金の支払いなどあらゆる支払いに使用。年会費2,160円は痛いですが還元率が高いので問題なし。新規募集を中止してしまったクレジットカードですので、サービス中止も視野に入れておく必要があるかもしれません。

リクルートカード

リクルートカード

比較的ポイント還元率が高く(1.2%)、nanacoチャージでポイント還元されるので使用しています。nanacoチャージメインですが、時々ネット通販などにも使用しています。年会費永久無料も◎。リクルートカードプラスからのnanacoチャージがポイント対象外になったのを機に作成しました。

ビックカメラSuicaカード

ビックカメラSuicaカード

モバイルSuica登録用カードとして使用。旅行その他電車で出掛ける時には大体携帯しています。年会費は一応掛かりますが、年会費無料条件(年1回以上のクレジット利用)があるので払ったことはありません。

Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINT

仕事用に使ってます。年会費が掛からずポイント還元率が高いのが〇。ネット通販に強みを持つカードですが、あくまでも仕事用なので、そういった意味での恩恵はあまり受けておりません。年会費は無料です。

イオンカードセレクト

イオンカードセレクト

イオン銀行の普通預金金利が優遇されるので作りました。クレジットカードそのものの用途はあまりありませんが、時々ショッピングに利用しています。それから、イオンシネマが1,100円になる時は重宝します。

クレジットカードの適正枚数は?

使う人によるので何枚が適正とは言えません。5枚でも10枚でもそれぞれのメリットを享受できている(使いこなせている)のなら、枚数が多くても構わないと思います。ですが、全く使用することなく、また、無目的に引き出しの奥に眠らせているというだけなら解約を検討されることをおすすめします。

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