クレジットカードとは何か?今まで縁がなかった方にとっては、どのようなものかさっぱり分からないと思います。そこで、当サイトでは、初めてクレジットカードに関心を持った方にも、できるだけイメージしやすいよう様々な観点から解説を試みたいと思います。
お金の支払い方法には、最もなじみ深いと言える現金払いをはじめ、銀行振込や代金引換、電子マネーなど沢山ありますが、クレジットカードは、そうしたもののひとつで、利用者の信用に基づいた後払いを特徴としています。
実店舗やネット通販等で利用できるのはもちろんですが、特に海外では通貨に関係なく利用できるなど、その利便性は、他と比べてかなりのアドバンテージをもっています。なお、当サイトでも一部紹介していますが、クレジットカードによっては、年会費が掛かるケースがあるのでお気をつけ下さい。
友人と二人でランチを楽しみ、いざ会計という時に財布の中身がスッカラカンだったことに気づいたらどうでしょう?まさか、食い逃げはできませんので、友人に立て替えてもらうことになるでしょう。
カード払いはこれと似ています。例の場合では、友人に立て替えてもらうことになりますが、カード払いの場合は、カード会社が立て替えてくれます。つまり、現金を使わずに買い物ができるのです。支払いは後日でOK。口座引き落としで立て替え分をカード会社に支払うのが一般的です。
クレジットカードは様々なシーンで使えます。コンビニやファミレスといった小売店や飲食店などの実店舗ばかりでなく、アマゾンなどネット通販でも利用可能。その他、アプリの購入代金や電子マネーのチャージ、飛行機の機内販売など様々なところで使えます。
もっとも、他の支払い方法がそうであるように、クレジットカードも万能ではなく、加盟店と呼ばれるお手持ちのカードが利用できるお店・サービスでないと使うことができません。
なお、ネット通販でクレジットカードを利用するケースは少なくありませんが、以下の表からも分かるとおり、振込手数料の掛かる銀行振込、手数料のかかる代金引換などと違い、手数料なし(一括払いの場合)で支払いができる上にポイント還元も得られるクレジットカードは、有利な支払い方法と言うことができます。
クレジットカード | 銀行振込 | 代金引換 | |
---|---|---|---|
手数料 | なし(一括払いの場合) | 振込手数料 | 代引手数料 |
ポイント還元 | 0.5%~1.0%程度 | なし | なし |
繰り返しになりますが、クレジットカードは、全てのお店で利用できる訳ではありません。クレジットカードが利用できるのは、カード発行会社の加盟店(イオンカードとか三菱UFJニコスなど)か、国際ブランド(VISAやJCBなど)の加盟店のいずれかです。
自分のクレジットカードが使えるか否かを判断するのは簡単です。カード払い対応店舗の場合、お店の入り口やレジ周辺に利用可能な国際ブランドやカード会社のロゴが表示されているので、それを見て判断すればよいのです。
国際ブランドとは何か、分からないという方は、国際ブランドの知識と選び方をご覧下さい。
加盟店は、国内はもちろん世界中にあるため、世界各国でクレジットカードを使うことができます。ハワイのホテルで宿泊料金を払ったり、パリの飲食店で食事代を払うなどカード一枚で簡単にできるのです。
国内で発行されたクレジットカードが世界中で使えるのは、カード会社がVISAやJCB、Mastercardといった世界に膨大な数の加盟店を持つ国際ブランドと提携しているから。
右の券面右下には、VISAのロゴがプリントされていますが、これは、VISA加盟店で使えることの証ですが、国内の一信販会社であるライフカードのクレジットカードが、各国のVISA加盟店で使用できることを証明しているのです。
クレジットカードには審査で決定された利用限度額が設定されています。単に限度額などと言うこともあります。学生の場合は10万円程度からスタートし、期日どおりの返済を繰り返していくうちに信用度が増し、限度額増額の要望に応じてもらえるようになります。カード入会後、半年から一年程度経過しないと増額には応じてもらえないのが一般的です。
なお、設定された限度額の範囲であれば、繰り返し使えます。例えば、限度額が10万円で、カード払いで8万円使用したとしましょう。使えるのは残り2万円ですが、支払い期日が到来し、8万円の支払い(返済)を終えると利用可能残高は、限度額の10万円に復活します。つまり、限度額の範囲内であれば、何度でもいくらでも自由に使うことができるのです。
クレジットカードには会計時の支払い(立て替え払い)以外にも、キャッシング機能というものがあって、審査によって設定された枠内で現金を借りることができます。カードにより異なりますが、年利十数パーセント程度の金利が掛かりますので、よっぽどの理由がある場合を除き、使わないことをお勧めします。
絶対に使わないのであれば、カード会社に連絡してキャッシング枠をゼロにしてもらうことも可能ですし、申込段階でキャッシング枠をゼロにできる場合もあります。滅多にありませんが、ビューカードのように最初からキャッシング機能が付いてないクレジットカードもあります。
学生のうちから借金をするのは、おすすめできることではありませんが、どうしてもお金を借りたいという場合は、クレジットカードではなく、カードローンと言うキャッシングに特化したサービスを利用することをおすすめします。特化している分、サービスのキメが細かく使い勝手が全然違います。
なお、カードローンに関して、当サイトには詳細なコンテンツがありませんので、他の専門サイトなどでお調べになり、十分な知識を持ってから判断をして下さい。また、どうしても、クレジットカードのキャッシング機能を使いたいという場合は、キャッシングにおすすめのクレジットカードをお読み頂くと参考になると思います。
クレジットカードは、買い物その他の支払いができるだけでなく、様々な特典が付いてきます。例えば、学生専用ライフカード。海外旅行に欠かせない海外旅行保険(最大2,000万円補償)や海外利用分3%キャッシュバック(年間最大10万円)、その他カード利用額に応じてもらえるポイントプログラムなど。
クレジットカード以外にも銀行振込や電子マネーなど沢山の支払い方法がありますが、クレジットカードほど特典が付いているものはそうはありません。
クレジットカードは、プラスチック製の四角いカード。銀行のキャッシュカードや一般的な現金ポイントカードなどと大きさはほとんど同じ。券面には会員番号や有効期限、名義人などが印字され、カード名称や提携する国際ブランドのロゴマーク(アクセプタンスマーク)などが記されています。
以前なら、VISAやJCBなどの国際ブランドのロゴが付いているだけで、クレジットカードだと判別できましたが、最近は、ブランドデビットカードや、国際ブランド付きのプリペイドカードなど似たような券面が多くなりつつあり、判別しづらくなっています。
券面について詳しく知りたい方は、クレジットカード券面の見方をご覧下さい。
私たちは普段から多額の現金を持ち歩いているわけではないため、いつ何時、手持ち現金の不足に見舞われるか分かりません。現金の補充を忘れてしまい、出先で困ることもあるでしょう。
もっとも、持ち合わせが不足したからといって、どうにかなることもあるでしょうが、時としてどうにもならない時もないわけではありません。例えば、次のようなケースではどうでしょう。
出先から帰宅するのに必要な交通費が足りなくなってしまった。とても歩いて帰れる距離じゃない。彼女と過ごしたクリスマスイブの食事代。ちょっと飲みすぎて予算を超えてしまったが、男として『足りない』とは口が裂けても言えない。このような時でもクレジットカードがあれば安心です。普段は使わなくてもお守り替わりに持っておくと、いざという時に助けてくれます。
クレジットカードの申込には年齢制限があります。年齢制限は個々のカード毎に設定されていますが、最低でも18歳以上(高校性は除く)と設定されているケースが大半ですので、少なくとも18歳以上で、高校を卒業するか、あるいは、中退その他高校には通っていない状態でないと申込ができません。
年齢 | 申込 | 親権者の同意 | |
---|---|---|---|
未成年 | 17歳以下 | × | - |
18歳 | 〇 ※高校生は× | 必要 | |
19歳 | 〇 | ||
成人 | 20歳 | 〇 | 不要 |
クレジットカードの申込をすると、カード会社による審査があるため、誰もが作れるとは限りません。学生の場合、審査で落ちることは稀のようですが、過去にクレジットカードの利用経験があり、支払いの遅延など返済関係でトラブルを起したことがある方などは、注意した方が良さそうです。
特に、学生の場合、スマートフォンを分割払い(個別クレジット契約)で購入するる方が少なくないと思いますが、月々の支払いの際、うっかりミスで預金残高に不足が生じ、支払い遅延を起こしてしまった経験を持つ方もおられると思います。そのようなケースでは、クレジットカードの審査にマイナスの影響を及ぼします。
クレジットカードの類似サービスに、ブランドデビットカードというものがあります。銀行が提供している日本では比較的新しいサービスで、銀行のキャッシュカードに、VISAやJCB加盟店での決済機能(支払い機能)を付けたもので、クレジットカード同様、買い物や各種支払いに使えます。
クレジットカードとそっくりのサービスですが、両サービスには以下のような相違点があります。
クレジットカード | ブランドデビットカード | |
---|---|---|
年齢制限 | 一般レベルのカードで、18歳以上(高校生を除く)としているケースが多い | 銀行により様々。15歳以上(中学生を除く)や16歳以上としているケースが多い。 |
与信審査 | あり | なし |
限度額 | 審査で決定した額 | 預金残高 |
支払い | 後払い(分割払い等にも対応) | 即時一括払い。使用後すぐに銀行口座から引き落とされます。 |
利用場所制限 | 特になし | 高速料金、インターネットプロバイダ、ガソリンスタンド、機内販売など。 |
利用時間制限 | 特になし | カードにより使用できない時間帯がある場合もある |
特典 | ポイント還元や付帯保険などカードにより多岐に渡ってる | ポイント還元(低還元率) |
例 | 学生専用ライフカード |
住信SBIネット銀行-Visaデビット付キャッシュカード |
ブランドデビットカードは、審査がなく、年齢制限もクレジットカードより緩いという意味で申込のしやすいカードと言えますが、加盟店によっては使えなかったり、預金残高の範囲でしか使えないなど制限事項もあるため、使い勝手の部分ではクレジットカードに分があります。
なお、銀行キャッシュカードにVISAやJCBなどの決済機能を付けたカードをブランドデビットカードと説明しましたが、イオンカードセレクトなど、銀行キャッシュカードにクレジット機能を付けたものもあります。
紛らわしいと思いますが、ご自身がお持ちのカード、あるいは、これから申し込もうとしているカードがどんなものなのか、しっかり区別・認識した上で、利用したり、申込みされることをおすすめします。
最終更新日:2018年8月30日